お子様が近視でお困りの方へ ~マイオピン治療はじめました~ 2024年7月24日更新
【近視とは】
日本では2人に1人が近視と言われています。先進国において近視は視力障害の主要な原因であり、近視は主に小児期に進行します。
また、高度な近視の場合は、視力喪失、黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの眼疾患に発展する可能性があります。
近視は眼球が楕円形に伸び(眼軸長が伸びる)ピントの位置がずれることで生じる軸性近視のケースが多く(図1)、一度眼軸が伸びてしまうと、戻ることがありません。そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。
(図1)
【マイオピンとは】
マイオピンとは、最適な超低濃度(0.01% or 0.025%)のアトロピン点眼薬のことです。
アトロピン配合点眼薬には眼軸の進展を抑制する効果があるといわれ、近視の進行を遅らせることが統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されています。
近年アジア諸国において、低濃度アトロピン点眼は近視の進行抑制効果が約60%程度あると報告され、副作用もほぼないことが確認されました。このことから、当院では低濃度アトロピン点眼液を使用した小児期の近視進行抑制治療を行っております。
※本治療は近視の進行を抑制するものであり、近視が全く進行しないわけではありません。また、視力が良くなるものでもありません。
【治療の対象】
・6歳以上、12歳以下の学童
・中等度(-6.0D)以下の近視の方
・3か月毎の定期通院が可能な方
【治療スケジュール】
・初回受診(治療の適応か判断) → 初回受診から1か月後 → 前回受診から2か月後 → 以降3カ月ごとに受診
※最低2年以上の治療の継続をおすすめします。
【治療費について】
※この治療は自由診療です(保険診療や子供医療費助成制度は適応されません。)
治療費用(検査・診断・薬剤費用)
・初回費用
検査・診断費用 2,750円
・薬剤費用(1本/1か月分)
マイオピン0.025% 4,200円
・初回受診から1か月後にかかる費用
検査・診断費用 1,100円
薬剤費用(2本/2か月分)
・前回受診から2か月後にかかる費用(以降3ヶ月毎)
検査・診断費用 2,750円
薬剤費用(3本/3か月分)
※すべて税込価格です。
※詳しいことはお問い合わせ下さい。