お子様が近視でお困りの方へ ~リジュセアミニ治療について~ 2025年6月14日更新
開院以来、近視抑制治療薬としてマイオピン点眼液を処方しておりましたが、リジュセアミニ点眼液が国内で発売されましたので、
今後はリジュセアミニ点眼液0.025%に変更となります。
【リジュセアミニとは】
2025年4月21日に、子どもの近視の進行を抑制する点眼「リジュセアミニ点眼薬0.025%」が発売されました。リジュセアミニ点眼液0.025%はアトロピン硫酸塩水和物を主成分とする、日本初の近視進行抑制点眼剤です。この薬剤は眼球の前後の長さが伸びるのを抑えることで、近視の進行を抑制することが期待できます。
参天製薬とシンガポール国立眼科・視覚研究所であるシンガポールアイリサーチインスティテュートにより共同開発され、厚生労働省より製造販売が承認された新しい点眼薬で、お子様にも使いやすく安全性も高い一回使い切りタイプで防腐剤フリーとなっています。1日1回就寝前に点眼することで、現在の近視の進みを抑制する効果があります。
※本治療は近視の進行を抑制するものであり、近視が全く進行しないわけではありません。また、視力が良くなるものでもないため、近視の程度に応じて眼鏡等の視力矯正が別途必要となります。
【近視とは】
近視にはいくつか種類がありますが、近年の子どもの近視の多くは眼軸長と呼ばれる目の奥行きの長さが伸びすぎて、網膜にピントが合わずにモノや字がぼやけて見える状態のことです。小児の近視の割合は増加しており、小学生の約4割、中学生の約6割、高校生の約7割が裸眼視力1.0未満と報告されております。近視は進行すると大人になってから緑内障などの目の病気になる可能性が高くなると言われています。
眼軸長は一度伸びてしまうと、戻ることがありません。そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。
早い段階からできるだけ近視が強くなるのを避けることで将来の見え方を守り、眼の病気になる可能性を低下させることが大切です。
【治療の対象】
・近視のある小児
・3ヶ月毎の定期検査に来られる方
【治療スケジュール】
・初回受診(治療の適応か判断) → 初回受診から1か月後 → 前回受診から2か月後 → 以降3か月ごとに受診
※個人差があり近視の進行具合によりますが、安定化する10代後半まで治療を継続する場合もございます。
【治療費について】
※この治療は自由診療です。
(保険診療や子供医療費助成制度は適応されません。)
治療費用(検査・診断・薬剤費用)
・初回費用
検査・診察費用 4,400円 + リジュセアミニ 4,400円×1箱(1か月分)
・初回受診から1か月後にかかる費用
検査・診察費用 2,200円 + リジュセアミニ 4,400円×2箱 (2か月分)
・前回受診から2か月後にかかる費用(以降3か月毎)
検査・診察費用 3,300円 + リジュセアミニ 4,400円×3箱(3か月分)
※3回目の治療以降は3か月毎の定期的な通院が必要です。3か月毎に検査・診察費用(3,300円)及びリジュセアミニ点眼薬の費用(4,400円×3か月分)が必要になります。
※すべて税込価格です。
※詳しいことは当院にお問い合わせ下さい。