石川県小松市にある白内障・緑内障・
網膜硝子体疾患の日帰り手術に対応する施設

2020.11.19

当院は、飛蚊症レーザー治療を県内初導入しました。

【飛蚊症とは?】

「眼内浮遊物」がある方なら、これらのクモの巣や雲のような影によって生じる、もどかしい視覚障害(飛蚊症) についてご存知でしょう。
目の中の大部分は透明なゲル状の物質で満たされています。これを硝子体といいます。硝子体の成分は時とともに変化し、一部にしわのようなものができます。すると、この部分が濁ってその影が網膜(目の奥の光を感じる部分)に映り、黒い点のように見えてきます。高齢化とともにこの硝子体の成分が液状に変化(ゲル状のものが、サラサラの液体に近くなる)します。すると、若いときより硝子体に張りがなくなり空気が抜けかけた風船のように、以前より硝子体が小さくなります。すると、目の奥の壁から硝子体が剥がれて、後部硝子体剥離と呼ばれる状況を起こします。後部硝子体剥離を起こした患者さんはワイスリングと呼ばれる混濁が視野に入る場合が多々あります。このワイスリングの影が黒い点のようにみえ、飛蚊症を自覚します。この治療の目的は「視覚障害(飛蚊症)」を比較的侵襲性が高い(合併症などのリスクがレーザー照射より高いと考えられている)眼内手術に比べて、侵襲性が低いレーザー照射で症状を改善することです。

【飛蚊症の治療について】

ビトレオライシスは外来治療です。入院の必要はありません。治療直前、準備と軽い麻酔のために点眼します。続いて眼に、レーザー治療用接眼レンズを装着しレーザー光を照射します。
本来なら透明である硝子体の混濁にYAGレーザーという特殊なレーザー光線を当てることにより小さな断片にし、それを破壊することができます。ビトレオライシスはで眼科用のナノ秒パルスYAGレーザーを使って飛蚊症の原因である混濁を蒸散します。
治療中、患者さんには小さな黒点/影が見えます。これは、浮遊物が小さな気泡へと蒸散されていることのサインです。これらの気泡は硝子体に再吸収され、すぐに消えます。
通常は約30分程度の治療となります。十分な治療結果を得るには、複数回の治療が必要な場合があります。

 

【治療後

治療直後には、視界下部に小さな黒点が見える場合があります。これらは小さな気泡で、すぐに消えるため、視界を妨げません。
治療直後に軽度の不快感、充血、あるいは一時的なかすみ目が生じる可能性がある点にも留意してください。

 

【合併症と副作用】

合併症と副作用について、詳しくは専門医にお尋ねください。

 

【飛蚊症手術の費用】

飛蚊症価格表

 

 

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